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原町赤十字病院内
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「死生観を問う」島薗進
死生学という学問は医療に従事するものにとって重要であろう。しかしこれを学問として勉強するよりも、様々な本、特に古典を読むことの方がより大事であると思う。もう少し人生を経験してから、自分なりの死生学、死生観を築き上げることができれば、それが本望である。
内田 信之
2024年2月25日読了時間: 1分
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「死者の奢り・飼育」大江健三郎
学生の頃に大江の本を手に取ったことがあったが、当時の自分にはそれを咀嚼するほどの力も経験を持ち合わせてはいなかった。ずっと大江を一度はしっかり読もうと思っていたため、図書館で借りるのではなく文真堂で購入して熟読した。その時代の風潮が、気持ち悪いほど身に染みる。
内田 信之
2024年2月17日読了時間: 1分
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「カンディード」ヴォルテール 斉藤悦則訳
コントを読んでいるような気分になるが、当時の社会に与えた影響は大きかったのだろう。ヴォルテールは18世紀に活躍したフランス人である。ジャン・ジャック・ルソーとほぼ同時代に生きており、この作品に対するルソーの意見も解説の中に記載されており、とても興味深い。
内田 信之
2024年2月12日読了時間: 1分
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「死霊の恋/化身」 テオフィル・ゴーティエ 永井千奈訳
ゴーティエは19世紀のフランスの作家である。たとえ灰に帰したとしても、一度だけ(一夜だけ)でも実現した絶対美の記憶は永遠に残る。言葉としても残る。対極にあるものも一瞬だけは融合する。 今の年齢だから得られる読後感なのだろう。 胡蝶の夢
内田 信之
2024年2月10日読了時間: 1分
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内藤麻生「人間ぎらい」モリエール 内藤濯訳
今呼んでもモリエールは1600年代の人物である。この本を読むと、その当時と現代と、何一つ変わっていないと実感するところである。訳も1960年であるが、全く違和感なく読むことができる。
内田 信之
2024年1月27日読了時間: 1分
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「私説ドナルド・キーン」角地幸男
ドナルド・キーンの業績はあまりに膨大であり、私が述べるまでもない。日本語の魅力を丁寧にわかりやすく伝えてくださることに、ただただ感謝するばかりである。
内田 信之
2024年1月23日読了時間: 1分
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「臨終の雪 藤原俊成の生涯」東野利夫
40歳を超え美福門院加賀との恋愛を経て、定家が生まれ、その後ますます和歌に対する情熱を燃やし続け、91歳という長寿を全うしたということは、実に驚きである。
内田 信之
2024年1月21日読了時間: 1分
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「赤い橋の殺人」シャルル・バルバラ 亀谷乃理訳
図書館でたまたま目に入ったので、全く知らない作家であるが借りてみた。訳者も解説の中で触れているが、「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」を彷彿させる内容である。ただしバルバラのこの作品の方が早く発表はされているようだ。日本ではあまり馴染みのない作家であるが、もし図書館に他の本が...
内田 信之
2024年1月19日読了時間: 1分
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「日本の思想を読む」末木文美士
日本の思想史についての素人向け入門書である。多くの人物についてごく簡単に記載があるだけだが、私のような無教養な人間にはちょうど良い。鎌倉仏教に対する考えは興味深かった。無住や丸山真男についてはいずれ読んでみたいと思う。
内田 信之
2024年1月19日読了時間: 1分
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「アウシュヴィッツで君を想う」エディ・デ・ウィンド 塩﨑香織訳
アウシュヴィッツ強制収容所に妻とともに収容され、生還した医師の日記である。実際に現場でいた人の話であり、とても重いものだと思う。人間の不幸の歴史にも目を背けずに、事実を知ろうとする努力を、私たちは怠りなくすべきであろう。
内田 信之
2024年1月8日読了時間: 1分
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「身もこがれつつ 小倉の百人一首」周防柳
この作家については、「蘇我の娘の古事記」を読んで以来愛読している。藤原定家、家隆、後鳥羽院に纏わる話である。作家によるかなりの創作があるのだろうが、とても興味深く読むことができた。確かに今でも百人一首は私たちの前に存在している。
内田 信之
2024年1月3日読了時間: 1分
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「ゾラ傑作短編集」エミール・ゾラ 國分俊宏訳
学生時代にゾラの居酒屋を読んだ。詳細は覚えていないが、パリの裏の世界を描かれていたたことだけはしっかり記憶している。それはどの世界でも同じだということを今は強く同意するところである。この短編集はそれなりに完結していて面白い。改めて長編を読み返したいと思う。
内田 信之
2023年12月31日読了時間: 1分
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「現代の超克」中島岳志 若松英輔
以前も読んだことのある本であったが再度読んでみた。この二人は私よりも若いのだが、どちらも私には魅力的であり、そのコメントは大変参考になる。小説を読むのは好きだが、哲学的な内容の話も時々読み返すことで、その時の自分自身の考え方の整理になる ような気がする。
内田 信之
2023年12月30日読了時間: 1分
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「ユニコーン」ジョルジュ・サンドの遺言 原田マハ
ジョルジュ・サンドに纏わる内容の本である。いつの日か、ユニコーンを描いたタピスリーを見たいものである。それにしても原田マハの創作した話は面白い。
内田 信之
2023年12月24日読了時間: 1分
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「響映する日本文学史」島内裕子
この著者の本はいくつか読んでいる。古典の初心者である私にとっては、大変わかりやすくありがたい本であった。時々読み返すことも重要だろう。
内田 信之
2023年12月24日読了時間: 1分
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「三島由紀夫 生きる意味を問う」 小川和佑
以前の読んだことがあるが、改めて読んでみた。はっきりと自分の意見を述べており、わかりやすいと言えばわかりやすい。すべての意見に賛同できるわけでは到底ないが、熟慮すべき問題点もいくつも指摘している。
内田 信之
2023年12月9日読了時間: 1分
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「宇治拾遺物語のたのしみ方」伊東玉美
日本には多くの説話集があり、その中には膨大な数の物語が存在する。しかしそれらを系統的に読んだことはない。今回その手始めとして、この本を読んでみた。代表的な4つの説話を中心に、それにまつわる話を取り上げられていて、素人の私でもすんなりと読み終えることができた。
内田 信之
2023年11月23日読了時間: 1分
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「縁は異なもの 白洲正子 河合隼雄」
以前も読んだ本だが、改めて読んでみた。白洲正子の文章はカミソリのように鋭く緊張感があって、私が愛読する作家のひとりである。一方河合隼雄についてはいくつかの対談集を読んだが、とても楽しい人だったに違いないと感じている。対照的な二人であるからこそこの本は非常に興味深いものである。
内田 信之
2023年11月19日読了時間: 1分
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「奪われた家/天国の扉 動物寓話集」コルタサル 寺尾隆吉訳
コルタサルはベルギーのブリュッセル生まれだが、両親ともにアルゼンチン人であり、ラテンアメリカを代表する作家である。と言ってもこの本を読んで初めて知った。カフカを彷彿させる文章だが、心を静めて読まないと理解が困難である。
内田 信之
2023年11月19日読了時間: 1分
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「ポーランドの人」J・M・クッツェー くぼたのぞみ訳
ケープタウン生まれのこの作家の本を読むのは2冊目である。70歳を超えた男性が50歳に届きそうな女性に恋をする物語である。男性が思い描くフェティッシュは、現実とは異なっていようがいまいが、それは正当化しなければ生きていけないものなのかもしれない。内容を知らずに読んだが、「良寛...
内田 信之
2023年11月11日読了時間: 1分
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