内田 信之1月8日1 分「アウシュヴィッツで君を想う」エディ・デ・ウィンド 塩﨑香織訳アウシュヴィッツ強制収容所に妻とともに収容され、生還した医師の日記である。実際に現場でいた人の話であり、とても重いものだと思う。人間の不幸の歴史にも目を背けずに、事実を知ろうとする努力を、私たちは怠りなくすべきであろう。
内田 信之1月3日1 分「身もこがれつつ 小倉の百人一首」周防柳この作家については、「蘇我の娘の古事記」を読んで以来愛読している。藤原定家、家隆、後鳥羽院に纏わる話である。作家によるかなりの創作があるのだろうが、とても興味深く読むことができた。確かに今でも百人一首は私たちの前に存在している。
内田 信之2023年12月31日1 分「ゾラ傑作短編集」エミール・ゾラ 國分俊宏訳学生時代にゾラの居酒屋を読んだ。詳細は覚えていないが、パリの裏の世界を描かれていたたことだけはしっかり記憶している。それはどの世界でも同じだということを今は強く同意するところである。この短編集はそれなりに完結していて面白い。改めて長編を読み返したいと思う。
内田 信之2023年12月30日1 分「現代の超克」中島岳志 若松英輔以前も読んだことのある本であったが再度読んでみた。この二人は私よりも若いのだが、どちらも私には魅力的であり、そのコメントは大変参考になる。小説を読むのは好きだが、哲学的な内容の話も時々読み返すことで、その時の自分自身の考え方の整理になる ような気がする。