「こころにとどく歎異抄」三田誠広内田 信之4月19日読了時間: 1分三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関する本は、時々読むことになるだろう。
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「ソヨンドン物語」チョ・ナムジュ 古川綾子訳チョ・ナムジュの本は「サハマンション」「耳をすませば」に続いて3冊目である。最近のソウルの不動産の暴騰を中心に、個人ではどうすることもできない社会の不幸を描いている。日本も同様なことを経験しているし、今でも同じような状況が続いているのだろう。不条理な世界である。
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