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  • 内田 信之

「ホフマン短篇集」池内紀編訳

池内紀氏訳の本を時々読んでいる。ホフマンは不思議な作家である。異常ともいえる幻想の世界へ導いてくれるようだ。狂気の世界といっていいかもしれない。砂男は以前も読んだことがあるが、やはり素直に受け入れるのは困難である。

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「サロメ」オスカー・ワイルド 平野啓一郎訳

平野啓一郎がサロメをどう表現しているのか興味があり読んでみた。宮本亜門が戯曲として演じるために依頼をしたということである。1年ほど前にフローベールの「ヘロディアス」を読んだが、この世界の話はその解釈によって様々な物語ができるのだと実感する。ところで原田マハのサロメも大変興味深い本であった。

「戒厳令」アルベルト・カミュ 中村まり子訳

カミュの戯曲である。最近同じ訳者の「正義の人びと」を読んだが、これも興味深い戯曲であった。小説「ペスト」の翌年に初上演されたとのことである。この戯曲には、ペストという不思議な人物が出てくる。感染症であるペストの擬人化のようでもあるし、全体主義の比喩とも言える。それにしても、いつかは演劇というものを鑑賞したいものだ。

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