内田 信之2023年1月29日読了時間: 1分ドストエフスキーの[悪霊]の概要展望と深層構造 清水孝純悪霊はずいぶん前に読んだものである。たまたまこの本を手に取ってしまった。ドストエフスキーの世界は難解でもあるが、そもそも人間の世界が難解なのだろう。一つの解釈である。
「すべては消えゆく」マンディアルグ 中条省平訳マンディアルグという作家を知らなかったが、三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」をフランス語訳しているという。確かに三島の美意識の一つの表現である「サド侯爵夫人」につながる部分を感じる。私の関心の強いところではないが、西洋文化の影の部分の伝統なのだろう。
「正義の人びと」アルベルト・カミュ 中村まり子訳ロシア革命前の1905年に起きた「セルゲイ大公暗殺事件」に想を得て、カミュが描いた戯曲である。たまたま並行していた本も、正義について書かれていた。その場に居合わせない人間からすると、正義は常に相対的なものということがよくわかる。いつの日か演劇というものを鑑賞したいものである。
「ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの」ジークムント・フロイト 中山元訳フロイトの精神分析というものは、腑に落ちないところが多々ある。しっかり理解できていないことがその最大の理由なのだろうが、どうもあまり馴染めない。しばらく読むこともないかもしれない。