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  • 内田 信之

「良寛」吉本隆明

良寛には固定して透明になってしまう内面状態はなく、否定をまた否定的に微分して流れていく曲線の鮮やかな流動によって、ようやく透明になっていく内面状態だけがある。その心境は常に流動があって、深さを堪えて停滞する状態は絶えず否定にさらされる。 大変難解な表現である。

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日本には多くの説話集があり、その中には膨大な数の物語が存在する。しかしそれらを系統的に読んだことはない。今回その手始めとして、この本を読んでみた。代表的な4つの説話を中心に、それにまつわる話を取り上げられていて、素人の私でもすんなりと読み終えることができた。

以前も読んだ本だが、改めて読んでみた。白洲正子の文章はカミソリのように鋭く緊張感があって、私が愛読する作家のひとりである。一方河合隼雄についてはいくつかの対談集を読んだが、とても楽しい人だったに違いないと感じている。対照的な二人であるからこそこの本は非常に興味深いものである。

コルタサルはベルギーのブリュッセル生まれだが、両親ともにアルゼンチン人であり、ラテンアメリカを代表する作家である。と言ってもこの本を読んで初めて知った。カフカを彷彿させる文章だが、心を静めて読まないと理解が困難である。

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