内田 信之2021年11月11日読了時間: 1分「車輪の下で」ヘルマン・ヘッセ 松永美穂訳ある人の勧めもあり、最近立て続けにヘルマン・ヘッセを読んでいる。この本はあまりに有名で読んだつもりになっていた。自分の本棚にないので、しっかり読んでなかったようだ。少年時代の思い出は切なく悲しいものである。
ある人の勧めもあり、最近立て続けにヘルマン・ヘッセを読んでいる。この本はあまりに有名で読んだつもりになっていた。自分の本棚にないので、しっかり読んでなかったようだ。少年時代の思い出は切なく悲しいものである。
「シェリ」コレット 河野万里子訳49歳の女性と25歳の見目麗しい男性の恋愛の物語である。コレットの本を初めて読んだが、この方もこの作品と同様、本邦で波乱万丈の生涯を送ったようである。20世紀の前半にこのような大胆な作品を世に送り出したことは、大変驚きである。当時のパリは、私などには想像できない世界だったのだろう。
「村上ラヂオ」村上春樹2000年頃、雑誌「anan」に1年間にわた毎週掲載されたエッセイ集である。村上春樹の本はだいたい読んでいるが、これについては初めてであった。身近なことに関する短い文章なので、すぐに読めてしかも大変面白い。さすがに村上春樹である。プロの作家とはこうあるべきなのだろう。
「アラバスターの壺・女王の瞳 他」ルゴーネス 大西亮訳ルゴーネスはアルゼンチンを代表する詩人、作家である。この本は、幻想文学と言われる短篇を集めたものである。訳者は、幻想という虚構を通してのみ見ることのできる現実がある、と述べている。その通りだと思う。