「尼将軍」三田誠広内田 信之2024年10月11日読了時間: 1分鎌倉時代初期の物語である。政子は頼朝、頼家、実朝の3代の時代を自分の眼ですべてを見てきたことを知ると、しかも実朝の暗殺までも経験してきたということを考えると、大変激しい人生を送ってきた女性であるなあと、感慨深い。義経のことなどは実にあっさりと記述されているのも面白きことである。
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「こころにとどく歎異抄」三田誠広三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関...
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