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  • 内田 信之

「大獄 西郷青嵐賦」葉室麟

葉室麟の作品はほとんど読んでいる。この本がいつ文庫本になるのかと、楽しみにしていた。2回の島流しに憂き目にあうも、見事に復活し、多くの人間から愛された西郷については、私自身は奇跡の日本人であると思っている。この本に書かれているのは西郷の若き日の話だけであるが、それでも十分楽しませてもらった。

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与謝野晶子という女性は本当に、恐るべしである。源氏54帖すべてを、歌一つで要約している。私のような凡人には源氏を読み通すことはできないが、この歌集であれば熟読ができる。

「消えた国 追われた人々 東プロシアの旅」池内紀

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「サロメ」オスカー・ワイルド 平野啓一郎訳

平野啓一郎がサロメをどう表現しているのか興味があり読んでみた。宮本亜門が戯曲として演じるために依頼をしたということである。1年ほど前にフローベールの「ヘロディアス」を読んだが、この世界の話はその解釈によって様々な物語ができるのだと実感する。ところで原田マハのサロメも大変興味深い本であった。

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