内田 信之2021年4月4日読了時間: 1分「まるまるの毬」西條奈加直木賞受賞作家の作品である。文真堂で購入して読んだ。江戸時代の人情話は、何故だかとても懐かしい気分にさせてくれる。どうしてなのだろうか。楽しいとか、うれしいとか、おもしろいという感情ではなく、ただ単に懐かしい。 歴史とは思い出すもの。そう思う。
直木賞受賞作家の作品である。文真堂で購入して読んだ。江戸時代の人情話は、何故だかとても懐かしい気分にさせてくれる。どうしてなのだろうか。楽しいとか、うれしいとか、おもしろいという感情ではなく、ただ単に懐かしい。 歴史とは思い出すもの。そう思う。
「戒厳令」アルベルト・カミュ 中村まり子訳カミュの戯曲である。最近同じ訳者の「正義の人びと」を読んだが、これも興味深い戯曲であった。小説「ペスト」の翌年に初上演されたとのことである。この戯曲には、ペストという不思議な人物が出てくる。感染症であるペストの擬人化のようでもあるし、全体主義の比喩とも言える。それにしても、いつかは演劇というものを鑑賞したいものだ。
「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」村上春樹村上ラヂオ1が面白かったので、2も借りてきた。これも非常に楽しいエッセイである。小説とは異なる味がある。3もあるようなので、いずれ読むことになるだろう。
「シェリ」コレット 河野万里子訳49歳の女性と25歳の見目麗しい男性の恋愛の物語である。コレットの本を初めて読んだが、この方もこの作品と同様、本邦で波乱万丈の生涯を送ったようである。20世紀の前半にこのような大胆な作品を世に送り出したことは、大変驚きである。当時のパリは、私などには想像できない世界だったのだろう。