内田 信之4月10日読了時間: 1分「過去への旅 チェス奇譚」シュテファン・ツヴァイク 杉山有紀子訳始めてこの人の小説を初めて読んだ。「ベルリンは晴れているか」の影響である。たまたま図書館で目にし、読むこととした。「過去への旅」は「現実の抵抗」というタイトルにする検討もされていたようである。そして「自分自身を相手にチェスをする」逃げ場のない思考とはどんな意味を持つのか?
始めてこの人の小説を初めて読んだ。「ベルリンは晴れているか」の影響である。たまたま図書館で目にし、読むこととした。「過去への旅」は「現実の抵抗」というタイトルにする検討もされていたようである。そして「自分自身を相手にチェスをする」逃げ場のない思考とはどんな意味を持つのか?
「良寛」吉本隆明良寛には固定して透明になってしまう内面状態はなく、否定をまた否定的に微分して流れていく曲線の鮮やかな流動によって、ようやく透明になっていく内面状態だけがある。その心境は常に流動があって、深さを堪えて停滞する状態は絶えず否定にさらされる。 大変難解な表現である。
「パイドンー魂についてー」プラトン 納富信留訳奥が深い内容なのだろうが、面白みに欠ける。私の能力が乏しいことが原因なのだろうが、詭弁とも感じてしまうところがある。それはそれとして、魂の話そのものにはやはり興味がある。
「恋人たちのいる風景」O・ヘンリー 常盤新平訳内容の浅い短編が6つ掲載されている。それぞれとても短いので、すぐに読み切ってしまった。最後の「賢者の贈り物 (The Gift of the Magi)」は、誰でもよく知っている短編であるが、改めて読むとやはり気分がいいものである。