「若きウェルテルの悩み」ゲーテ 竹山道雄訳内田 信之2022年12月24日読了時間: 1分この本は、私のような年齢の人間こそが読むべきもののような気がする。訳者が書いている通り、倨傲と自己否定、陶酔と絶望、過剰な多感と薄弱な意志など、極みから極みへの動揺は、確かにある時期、私自身も経験した。年を重ねたことで、その振り子の揺れを多少抑えることができるようになった。 世俗に染まるということか
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「こころにとどく歎異抄」三田誠広三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関...
Comments