内田 信之2022年12月24日読了時間: 1分「若きウェルテルの悩み」ゲーテ 竹山道雄訳この本は、私のような年齢の人間こそが読むべきもののような気がする。訳者が書いている通り、倨傲と自己否定、陶酔と絶望、過剰な多感と薄弱な意志など、極みから極みへの動揺は、確かにある時期、私自身も経験した。年を重ねたことで、その振り子の揺れを多少抑えることができるようになった。 世俗に染まるということか
この本は、私のような年齢の人間こそが読むべきもののような気がする。訳者が書いている通り、倨傲と自己否定、陶酔と絶望、過剰な多感と薄弱な意志など、極みから極みへの動揺は、確かにある時期、私自身も経験した。年を重ねたことで、その振り子の揺れを多少抑えることができるようになった。 世俗に染まるということか
ドストエフスキーの[悪霊]の概要展望と深層構造 清水孝純悪霊はずいぶん前に読んだものである。たまたまこの本を手に取ってしまった。ドストエフスキーの世界は難解でもあるが、そもそも人間の世界が難解なのだろう。一つの解釈である。
「クララとお日さま」カズオ・イシグロ 土屋政雄訳カズオ・イシグロの作品は、いつも深い謎を投げかけてくる。AIの進歩は目にみはるものがあるが、その先になるものはいったい何なのか。人間の幸せを目的としているのだろうが、進歩すればするほど遠ざかっていくような気もする。
「おくのほそ道」を旅しよう 田辺聖子田辺聖子の気負うことない文章は私の好むところである。きっと人間的にもとても魅力のある女性だったと思う。ところで2009年に始めた私自身の奥の細道紀行は、ずいぶん長い間お休みとなっている。今年は再開できるか?