「老いと孤独の作法」山折哲雄内田 信之2021年8月24日読了時間: 1分対馬丸沈没から77年経過した8月22日にこの本を読む。「個」の主張を、社会の側に転位し移譲することの危うさを訴えている。そして「一人」という言葉が、負の価値を帯びていること、まるで救済対象のように語られる今の世の中を、嘆いているようである。
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「こころにとどく歎異抄」三田誠広三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関...
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