「ドルジェル伯の舞踏会」レモン・ラディゲ 鈴木力衛訳二十歳で亡くなったという先入観は消えることはないため、それなりに驚きを感じながら読んだ。しかし、年を重ねるということはそれなりに意味のあるところである。
「満つる月の如し」仏師・定朝 澤田瞳子平将門を中心に書かれた「落花」が結構よかったので、今回は道長の時代の仏師・定朝を描いたこの本を借りてきた。仏師というものをほとんど知らなかった私にとって、この本はとても新鮮であった。今後もこの作家の本をいくつか読んでみよう。
「肉体の悪魔」レーモン・ラディゲ 中条省平訳20歳で生涯を閉じた早熟の作家の作品である。内容は全く異なるが、三島由紀夫の「春の雪」を感じながら一気に読んだ。この作家にはもう一つ代表作があるので、図書館にあれば借りてこようと思う。