内田 信之2021年9月5日読了時間: 1分「浮世の画家」カズオ・イシグロ半年に1冊程度のペースでカズオ・イシグロの本を読んでいる。この本が5冊目である。小野正嗣が解説で述べているが、人間の記憶の曖昧さ、曖昧でありながらその記憶の中で認識されたものが現実になっていくというちぐはぐさ。とても怖いことであるが、これが人間の記憶というものかもしれない。
半年に1冊程度のペースでカズオ・イシグロの本を読んでいる。この本が5冊目である。小野正嗣が解説で述べているが、人間の記憶の曖昧さ、曖昧でありながらその記憶の中で認識されたものが現実になっていくというちぐはぐさ。とても怖いことであるが、これが人間の記憶というものかもしれない。
「言葉を恃む」竹西寛子以前読んだ本であるが、また借りてきて読んでみた。謙虚でありながら、葉に厳しい態度を取り続ける竹西寛子の姿勢は、頭が下がることと同時に、見習うべきことだと思う。古典の面白さ、奥深さを教えてくれた、私にとって大事な先生である。
「星のあひびき」丸谷才一丸谷才一の膨大な読書量とその知識にはいつも驚かせる。またこの本の中でも数回取り上げられた大野晋氏も、とてつもなく偉大な人物であった。二人とも残念ながらすでに鬼籍に入ってしまったが、今後も読み継がれることだろう。二人の共著である「日本語で一番大事なもの」は、再び読み返すことが...
「私の親鸞」五木寛之親鸞について、知っているとか、わかっているとか言うことはどう転んでもあり得ないが、年を重ねると、なぜか悪人正機というものに心が少しばかり引かれる。これは一つの真理かもしれない。もっと長く生きることがあれば、その時はどう考えるのであろう。
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