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内田 信之

「浮世の画家」カズオ・イシグロ

半年に1冊程度のペースでカズオ・イシグロの本を読んでいる。この本が5冊目である。小野正嗣が解説で述べているが、人間の記憶の曖昧さ、曖昧でありながらその記憶の中で認識されたものが現実になっていくというちぐはぐさ。とても怖いことであるが、これが人間の記憶というものかもしれない。

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「日本の詩歌」大岡信

私には繰り返し読む本があるが、この本もその一つである。4,5回目くらいかもしれない。文学の素人には大変貴重な本であると思う。こんなに何回も読むのだから購入すればいいのであるが、相変わらず図書館で借りている。いつかまた読むことになるだろう。

「読書について」小林秀雄

年末に読んだ本である。心に刺さる文章がちりばめられている。常識人として恥ずかしからぬ教養を得たうえで、初めて己の気質が意味を持つ。己の気質が意味を持って初めて趣味というものを解するといえる。趣味には矛盾があり、理性で解決できないところがある。その通りだと思う。

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