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「死者の奢り・飼育」大江健三郎

内田 信之

学生の頃に大江の本を手に取ったことがあったが、当時の自分にはそれを咀嚼するほどの力も経験を持ち合わせてはいなかった。ずっと大江を一度はしっかり読もうと思っていたため、図書館で借りるのではなく文真堂で購入して熟読した。その時代の風潮が、気持ち悪いほど身に染みる。

 
 
 

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「河合隼雄の幸福論」河合隼雄

幸福に関連するエッセイ集である。気楽に読めてしまうが、それぞれの内容は深い。悲しみの裏付け、悲しみの支えのない幸福というものはない、という言葉は印象的である。河合隼雄の本は、いつもいろいろなことを気付かせてくれる。私にとって素晴らしい師である。

「イラストで知る浄土真宗」 監修 川添泰信

歳を重ねれば重ねるほど、親鸞の教えは心に響くところである。これからも時々親鸞に関する本を読むことになるだろう。昔はとても理解不能だった「悪人正機」という考えも、いつも間にか納得するところでもある。不思議なものである。

「さすらう地」キム・スム 岡裕美訳

1937年、20万人近くの朝鮮人が中央アジアへ強制移住させられたという事実を初めて知った。朝鮮の歴史はあまりに過酷である。歴史を知るということは未来を考える上で大切である。韓国の小説を通じて、これらの歴史を少しずつ学んでいこうと思う。

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