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内田 信之

「椿姫」デュマ・フィス 永田千奈訳

父親であるアレクサンドル・デュマの「千霊一霊物語」を先月読んだときに、息子のデュマ・フィスの作品も読んでみたいと思っていた。19世紀のフランス(パリ)の世界は華やか過ぎるからこそ、そこに形成される闇の世界の底はあまりに暗く深い。住民の生活は大変だったろうが、芸術は生まれる土壌は確かに存在したのだろう。

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「芭蕉と歩く」髙橋保博

この本を読むのは3回目くらいだと思う。図書館には芭蕉についての本は多数あるが、ほとんどは「奥の細道」に関するものである。この本は「野ざらし紀行」や「鹿島詣」の解説本であり、私にとっては貴重である。「野ざらし紀行」については、もっと知りたいところである。

「ロ・ギワンに会った」チョ・ヘジン 浅田絵美訳

韓国文学に対する関心は以前から高かったが、読む機会がなかった。県立図書館に韓国文学のコーナーがあることを以前からわかっていたが、手に取ることはほとんどなかった。最近斎藤真理子の「韓国文学の中心にあるもの」を読んで、その関心はますます高まった。この本を読んでみて、韓国文学をし...

「梅原猛の授業 仏教」

2001年、梅原猛が76歳の時に、京都の洛南中学の3年生に行った授業を本にまとめたものである。梅原猛の書籍はいくつか読んでいるが、膨大な知識と強い自意識をいつも感じさせる。中学3年生に行った授業であるが、私のレベルではちょうどよく、一気に読み終えてしまった。

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