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  • 内田 信之

「星に仄めかされて」多和田葉子

言葉の世界の広さと奥の深さには、感じ入るところが多々ある。竹西寛子のように、言葉の世界に自分の人生を捧げた人に、私は手段は違うが少しでも近づきたいといつも思っている。多和田葉子の世界は、自分が全く気が付かなかった言葉の世界である。言葉の世界は本当に面白い。

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昭和40年代前半に書かれた43のエッセイ集である。一つ一つが非常に簡潔に記されている。手元に置いておきたいと思える本である。図書館で初めて見かけたが、やはり初版であった。

すぐに読めそうなので借りてきた。確かにすぐ読み終わった。それなりに興味深く読んだが、ほかにもっと面白い小説がありそうである。島田雅彦はほとんど同世代なので、今後もいくつか読んでいこうと思う。

この人の本を読むと美術館に行きたくなる。盲人の食事、デルフトの眺望、大公の聖母、ばら、豪奢、道。改めてこれらの絵を眺めると、懐かしい気持ちになる。