「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ内田 信之2021年5月4日読了時間: 1分過去の体験とは、ひとつの風景として、静止画として眼前に現れる。中心ははっきりしているが、周辺はぼやけている(訳者 土屋政雄)。記憶と歴史、小林秀雄が言うように私たちは思い出すものなのだろう。しかし思い出すことは、必ずしも人を幸福にするとは限らない。
「カフカを読む」池内紀池内紀氏の著作はいくつか読んでいる。カフカについて若いころから研究をされているようで、私にとっては大変興味深いし、楽しいことである。カフカの世界につかればつかるほど、若き日の自分を思い出させるところが不思議である。この年になってである。
「親鸞と道元」五木寛之 立松和平親鸞と道元に関するこの二人の対談は、大変興味深いものがあった。以前はそれほど関心のなかった分野であるが、年を重ねるととても身近な話題である。いつか「正法眼蔵随聞記」を読みたいと思うが、その前にいくつか他の本を読んでみよう。
「楽しく漢詩文を学ぼう」中国文学逍遥 井波律子以前から漢詩についてもっと学びたいと思っていたが、自分に合うものをなかなか見つけることができなかった。井波律子氏のこの本は大変わかりやすいし、読みやすいし、しかも面白い。これからもこの方の本を読み続けようと思う。
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