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内田 信之

「太陽と鉄」三島由紀夫

三島自身はこれを「告白と批評との中間形態」の書としている。解説の佐藤秀明氏によれば、この書は始めから「死」が直観されており、そこから逆算され、死に至る論理が構築されたに違いない、と述べている。難解な表現が多いが、三島の晩年の心情の一端に触れることができ、自分にとっては大変重要な書である。

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「梅原猛の授業 仏教」

2001年、梅原猛が76歳の時に、京都の洛南中学の3年生に行った授業を本にまとめたものである。梅原猛の書籍はいくつか読んでいるが、膨大な知識と強い自意識をいつも感じさせる。中学3年生に行った授業であるが、私のレベルではちょうどよく、一気に読み終えてしまった。

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