「南相馬メドレー」柳美里内田 信之2020年12月30日読了時間: 1分「JR上野駅公園口」を読む前に、柳美里が南相馬でどんな生活をしていたかを知るために図書館で借りてきた。白洲正子が言うように、人は誰でも自分で出来上がった様な顔をしているが、環境というものにどれ程支配されたかわからないものである。あまりに私と異なる人生を歩んできたこの女性の言葉は、心に訴えるものがある。
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「こころにとどく歎異抄」三田誠広三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関...
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