「ぼくはただ、物語を書きたかった」ラフィク・シャミ 松永美穂訳内田 信之2023年3月6日読了時間: 1分タイトル名に引かれて手に取った本である。シリア生まれのアラム人で、しかもキリスト教徒という、いわゆるマイノリティである。この本は彼のエッセイであるが、亡命作家の苦労や様々な偏見に対する戦いなど、私たちがほとんど経験できない世界に生きてきた。本を読んでその世界を想像することが私たちにとって、大事なことなのだろう。 ところで昨日の3月5日、今年初めて鶯の鳴き声を耳にする。
「アルベール・カミュ」三野博司カミュの本はいくつか読んでいる。改めて振り返ってみようと思い、この本を借りて読んでみた。カミュの生い立ちにを知ると、カミュが描く世界も少しばかり納得するところである。アルジェリアという国を訪れたことはないが、その世界での生活がカミュの作品に大きく影響しているのは間違いない。...
「こころにとどく歎異抄」三田誠広三田誠広は一人の人物に焦点を当てた歴史小説をいくつか書いている。私もいくつか読んでおり、その描写には感銘を受けていた。この本は歎異抄を素人でも理解できるように、優しい表現となっている。そもそも歎異抄自体が、易行を重視しているので当然と言えば当然であるが。これからも歎異抄に関...
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